この薄皮のでぶっちょ！

バナナにして、バナナにあらず。

嗚呼、これは、もうバナナの概念を超えている。

フィリピン産のプレミアムバナナ、エクアドル産の有機栽培バナナ

世の中に、高級バナナ数あれど”石垣島の島バナナ”を

食わずして、バナナを語ることなかれ。

味濃密、香端麗、酸味仄か、

他のバナナでは絶対に出せない風味。

このコクのある濃厚な甘さはなんだ！

この巨峰の様な豊かな香りはなんだ！

この有り得ない仄かな酸味はなんだ！

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☆☆☆　石垣島の島バナナの食べ方　☆☆☆

バナナは、キウイなどと同じように追熟が必要な果物です。

お送りするものは、見かけは緑ですが完熟品です。

届いたら、風通しの良い所で、室温で約１週間追熟してください。

皮が黄色くなってから３日後くらいが、食べごろです。

もし、渋みを感じる様でしたら、まだ未熟ですので、

さらに２、３日置きます。

食べきれなくなったら、冷蔵庫での保存もできます。

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☆☆☆　石垣島の島バナナの樹上完熟？　☆☆☆

樹上完熟。何かこの上ない美味な響きですが、

島バナナを樹上完熟させるとどうなるでしょうか？

正解は、でぶっちょがさらにパンパンに肥大し、破裂します。

破裂といても、緑の果実が深く縦にパッカリ割れるのですが。

そこから、虫が入り込み、見るも無残な姿になってしまします。

取り忘れで、破裂して、黄色くなった超でぶっちょに、

たまにお目に掛かります。

ナイフで割れた半分を切り落として、食すとこれはもう

”樹上完熟”の至宝の風味です。

これは、島バナナの栽培者に与えられた特権でしょうか？

何か、船上で漁師の口にしか入らない珍味に似ています。

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☆☆☆　石垣島の島バナナとは？　☆☆☆

薄皮のでぶっちょ！　とは何ですか？

石垣島の島バナナは、石垣島で古くから栽培されているバナナです。

フィリピンやエクアドルのバナナに比べると背丈が低いのが特徴。

果実も小振り、でぶっちょですが長さが１０ｃｍしかありません。

台湾バナナとも三尺バナナともモンキーバナナとも違います。

皮も極端に薄く、１ｍｍくらいしかありません。

島人でもなかなか口にできない、島人憧れのバナナです。

島人にとってはマンゴーより価値のある、信仰の対象です。

これを貰った日には、小躍りして喜びます。

旧盆の時は、大枚叩いて競って購入します。

風味最高ですが、流通量が極端に少なく、とにかく高い。

ここ石垣島でも、１０ｃｍのでぶっちょ１本がン百円します。

門外不出のバナナなのです。

何故、こんなに高価なのでしょうか？

それは、ずばり台風です。

ここ石垣島は、熱帯ではないので、バナナの主要産地の様に

年中収穫できる訳ではありません。

殆どの島バナナが６月から９月に収穫時期を迎えますが、

これが見事に台風シーズンと重なります。

毎年、収穫目前で、台風の一吹きで夢と消えます。

バナナは薄く巨大な葉から想像できるように、とにかく風に弱く、

２０ｍ／ｓの風で、葉が細かく裂けてぼろぼろになります。

４０ｍ／ｓの中程度の台風でも、半数が、

茎が折れたり根元から倒れたりします。

５０ｍ／ｓ以上吹くと、ゼロスタートとなります。

バナナは、葉４０枚で開花を始めるので、如何に成長の早いバナナ

でも収穫が半年も１年も先になってしまいます。

収穫は、まさに神頼み。ここ石垣島の宿命です。

それでも、島人は皆笑顔でやってます。ナンクルナイサー！