＜　Euphorbia grandidens　大歯キリン　＞　◎トウダイグサ科の常緑高木の多肉植物です。南アフリカのトランスバールからジンバブエに分布し、現地では高さ１０ｍになり、しばしば森林を形成します。　◎多彩なEuphorbiaでもここまでの大木になる品種は少なく、他にはEuphorbia ingensなど数種です。　◎成木の幹は四角柱か三角柱で、木質化し表皮は白化します。枝は緑色で角柱の稜から横に伸び、付け根が円柱で細く、徐々に幅が広くなります。　◎枝は実に多彩です。一番多いのが、幅１０〜２０ｍｍ、厚さ数ｍｍ、長さが１０〜４０ｃｍの紐状枝で自重で湾曲します。三角柱の枝は長さ１０〜２０ｃｍと短く上向きに偶に出ます。四角柱の枝は稀に発生し、短く上向きです。　◎面白いのは、紐状枝の途中から、三角枝や四角枝を上方に出してくれたりもします。さらに驚くことは、紐状枝が幹化し、上部で三角柱、四角柱と、まるで球形サボテンの様に稜数を増やしていくことです。　何でもありの気ままで多彩なこのアーティストはとても楽しませてくれます。　◎高さも１０ｃｍ〜３ｍ越えまで自由に仕立て管理ができる素晴らしいインテリアにもなります。　◎樹形優美！　枝振り多彩！　挿し木容易で強健。植物園でもめったにお目に掛れないこの隠れた名品のポテンシャルをお伝えしたいものです。

◎挿し穂が届いたら、風通しの良い日陰で３日ほど切り口を乾かし、排水の良い用土に植え、雨の当たらない明るく暖かな場所で発根を待ちます。　水は植えてから１週間後に茎の側に少量だけ与え、その後は新芽が伸び出すまでは、与えない方が無難です。
◎栽培は風通しの良い場所で直射日光に十分当て、土が完全に乾いたら潅水し、冬場は２０℃以下で断水します。